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June 15, 2009

「ある全国行脚の托鉢僧」

Sandaru

      托鉢僧のはいていたサンダル

 昨日の日曜日、恒例として参禅会に行った。
いつもと違って、僧侶の方がひとり参加しておられる。
ちょっと緊張したが、副住職のお友達のようである。

 座禅が終わった後、紹介してもらった。
Tさんといい、63才で全国を行脚しておられ、富山、岐阜そして敦賀と
まわられて、今、友を訪ねて舞鶴に来られたそうである。
 1年のうち、10ヶ月は旅をしておられ、夏は北海道に向けて冬は九州
に向けて行脚していたが、今年は逆に今から九州に向かうという。
 副住職とは、年令はかけ離れているが修行道場に入られたのが同じ
頃であったそうである。

 彼は、現在いわゆる「雲水」というわけで、修養や教化のために処々を
遍歴することで仏道修行のために旅しておられる。
 生活は、「行乞」すなわち托鉢という形でお布施というか、物乞いのみ
で立てているそうである。

 1日、5~6時間、15キロくらいは歩かれている。
泊まるところは、安宿やユースホステルだそうで、食事は、1日コンビニ
弁当1個くらいの量で、いたって小食らしい。
 しかも、肉は食べない。
肉は、"血のにおい”がするので食べれないという。

 「小欲知足」ということはよく言うが、簡単に言うと「食べること」に尽きる
といわれる。
 食べるものを少なくすると、健康によいし、歩きがスムーズになるという。

興味津々となり質問させていただいた。

 「お寺の跡継ぎでもないのに、なぜ出家されたんですか?」

 「一級建築技師としてバンバンに働いていたんですが、あるとき急に、
  娑婆に愛想が尽きて出家という形をとったんです。
  今はひとり身で、保険も年金もなくサバサバしたもんです。
   病気になれば、お医者さんに見てもらうこともなく死ぬだけです」

 「托鉢中に、話しかけられるということはありませんか?」

 「田舎ではあまりありませんが、都会ではよく声をかけられ相談を受けます」 

 「なぜ、全国行脚してられるんですか?」


 「ひと言で言えば、”悟りを得るため”でしょうか。修行中ということです」

 「ひとりで寂しくありませんか?」

 「全然、寂しくなんかありません。毎日が充実しております」


 世の中には、えらいひと・・・変わったひとがいるもんです・・・。
うらやましいというか、感心するだけというか、とてもまねできません。

 苦しいこともあるけれど、楽しいこともあるので「娑婆」からはなかなか
抜け出れません。

 ひとつだけ”まね”しました。
”らぽーる”の靴屋で、彼と同じサンダルを買いました。
 とても歩くのに最適なサンダルで、年中同じサンダルを履いているそう
です。

まあ、まねするのは凡人には、サンダルくらいですかね・・・。

 

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