「京都愛宕山参拝登山」

10日の夜から11日にかけて山陰地方に大雪が降った。
その翌日の12日、山の師匠に誘われて「京都愛宕山参拝登山」を決行した。
愛宕神社というのは全国に1000くらいあり、火防の神さんを奉ってある。
よく昔のおくどさんに「火迺要慎」(ひのようじん)の札が貼ってあるのがそう
である。
この「愛宕」というのは、「仇(あだ)なす子」という意味で、愛宕神社の祭神
であるという。
名前をカグツチという。
話はちと長くなるが、「古事記」「日本書紀」などにつづられているという日本
神話の中にある話によるようである。
世界に神々が現れていろいろな国を作った。
最後に生まれてきたのがイザナギとイザナミという男女の神で日本を作られ
たのだそうである。
このふたりは兄妹とも言われ、複雑怪奇な話になるが、このふたりの間に
愛宕神社の祭神である火の神のカグツチが生まれた。
火の神ゆえ出産時にイザナミの陰部を焼いて、これが元で母を死なせてし
まう。
それを怒ったイザナギは剣でカグツチを殺したという言い伝えが残っている。
なんともそら恐ろしい話ではあるが、聞きかじりの話なので眉唾ではある。
とりあえず、そういった有名な京都西北の亀岡市近くで嵐山方面の防火
鎮火の神様が奉ってある愛宕神社の総本山の鎮座する愛宕山に登ったわけ
である。
在所の出発地近くは、積雪もあり寒々としていたが、京都市内に入ると晴天
だった。
それでも気温は低く、近辺の山の木々は、樹氷の如く白くうっすらと雪が積も
っていて景観はすばらしい。
まるで蔵王の雪景色みたい!
登山口は、さすがに積雪はなく、天候のいいせいもあり快適である。
メンバーは、山の師匠の隊長I さんと、副隊長のHさんと雪山初心者かずぼう
の3人である。
自然と隊長と福隊長のふたりに挟まれるようにして登り始める。
普段の運動不足がたたっているのと、年末にそば打ちでいためた腰痛がつら
い。
それでも、黙々と林の中の山道をただ登る。
表参道というせいもあり、老人にも登りやすいように段差が低いのがせめても
の救いである。
今回は、下着に、汗がすぐ乾くようにUNIQLOのヒートテックの着用で吸湿即乾
の対策は万全だ。
15分くらい登ったであろうか、京都在住の大学の同級生S君に偶然出くわす。
「おー、ひさしぶり、なにしてるねん!」
「山登りやないか!お前こそ、なにしてるねん!」
けったいな会話の中に再会を喜ぶ。
彼とは30年ほど前に、一度四国の剣山登山で同行したことがある。
根っからの”山好き”で、気違いのように、暇があれば山に登り続けている。
さらにしばらく行くと、7合目くらいだったろうか、積雪があって滑りやすくなり
アイゼンを装着する。
あくまでも白い山道をさらにサクサクと登り続ける。
ようやっとのことで、山頂手前の愛宕神社の階段前に着く。
238段の石の階段は息が切れそうだ。
やはり、923mの高さがあるだけに、氷点下の気温のようで吐く息も真っ白
手が凍えそうである。
目的のお参りは、賽をいれ、鈴を鳴らし、2拝2拍手1拝で良かったかな?
お昼ごろになり、山頂近くの掘っ立て小屋の休憩所で昼食。
隊長の「乾杯!」の後の缶ビールの味は腹にしみわたる。
その後、副隊長の用意してくれた有名店の即席鍋焼きうどんをガスバーナ
ーで料理。
鴨肉もはいっていて豪華である。
零下の寒さ格別の中でのあったかい食事は万金に値する。
下り道は、積雪もあり滑りやすくなっている。
アイゼンをつけ慎重に歩を進める。
「下りは2本ののレールの上を、足裏全体で踏みしめるようにして、少しひざ
を曲げてクッションを利かせつつ・・・」が福隊長の弁。
思ったよりも下りは時間が長く感じられる。
延々と単調に続く下り道にうんざり・・・。
2時間弱もかかったろうか、ようよう、清滝の駐車場に着く。
帰りは、美味しいと有名な老舗「森嘉豆腐店」で買い物。
豆腐、油揚げ、納豆、ひろうすなど・・・。
その次は、スーパー銭湯「天山の湯」で疲れを取る。
山登りの後の温泉は、定番であり極楽である。
隊長のスケジュールには、全然そつがないのである。
まるで、優秀な添乗員みたいに。
スーパー銭湯に入りがけ、かずぼうの携帯電話が突然鳴り響く。
「ステッキを清滝の駐車場にお忘れのようなんですが」
「えっ、本当ですか?なぜ携帯番号がわかったんですか?」
「ステッキに名前と番号のラベルが張ってあったんですが」
「ありがとうございます!スグ取りに行きます!」
ステッキを忘れたのも忘れ、ラベルを貼っていたのも忘れていたのは恥ずかしい
限り・・・。
でも、自分の用意周到さというか、危機管理に自ら感心し、また駐車場の管理
人さんの親切に感謝!感謝!である。
「ステッキ忘れ」の落ちがついたが、とにかく楽しい登山の一日であったのである。
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Comments
アイゼンに白い紐がついていたのにはびっくりしましたが
雪山遭難のニュースにもならず無事に登れてよかったです。かずぼうもなかなかやるもんだね!
Posted by: 隊長 | January 13, 2009 at 10:52 PM
隊長さん、こんばんは!アイゼンの進歩もすごいですね!昔のと全然違う!いや、かずぼうのは、その場限りの簡単アイゼンだったのか・・・。30年ほど前の白馬雪渓のときのだからね。
Posted by: かずぼう | January 14, 2009 at 12:03 AM
愛宕山ご苦労さまでした。
今年は、しょぱなから雪山でしたね。
まだまだ三月まで雪山楽しめますよ。
またご一緒してください。宜しく!
Posted by: takko | January 14, 2009 at 03:04 PM