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May 28, 2008

坂口安吾「堕落論」

Sibazakura


 少し前のことになるが、ある宴会で初対面であったがIさんと話が合って盛り
上がった。smile
その後、2次会に、あるスナックに一緒に行った。
 そこで、グダグダといろんな話でさらに盛り上がったのである。flair

唐突に、Iさんは僕に、「あなたの人生を変えた一冊の本ってありますか?」と
質問された。
 一冊をあげろ!といわれても、急には思いつかなかった。
夏目漱石は大好きだし、青春時代には武者小路実篤の「青春に寄せる言葉」
を表紙がぼろぼろになるまで読んだ記憶がある。
 亀井勝一郎も好きだったし、宮沢賢治は童話が大好きである。
といっても、人生を変えるほどの衝撃があったわけではない。
     (そのときはあったのかもしれない)
 最近では、お釈迦さまの教えに一番近い経典といわれる「法句経」(ダンマ
パダ)は、いつも手もとにおいて読んでいる。
 といって、「人生を変える」には至っていないような気がする。

 Iさんは、「人生を変えた」本は、20才前に読んだ坂口安吾の「堕落論」だと
おっしゃった。

坂口安吾?プロレスラーだったかな? 
 それは坂口征二か・・・俳優・・・それは息子の坂口憲二でしょう。weep
かずぼうは、彼の本は読んだことはない。

 近所の画廊経営の友人Sさんにその話をすると、若いころ読んだ記憶がある
という。

気になるので、その本を読んでみたのである。
 
 坂口安吾は、新潟に大正8年に生まれ、昭和30年に亡くなっている。
新文学の旗手として脚光を浴び、時代の寵児、無頼派として名を成した。
 だれよりも冷徹に時代をねめつけ、だれよりも自由に歴史を嗤い、そし
てだれよりも言葉について文学について疑い続けた作家であり評論家
であったという。

 「堕落論」をざっと読んで、気になった箇所は・・・


   人間は堕落する。
   義士も聖女も堕落する。
   それを防ぐことはできないし、防ぐことによって人を救うことはできない。
   人間は生き、人間は堕ちる。
   そのこと以外の中に人間を救う便利な近道はない。

   戦争に負けたから堕ちるのではないのだ。
   人間だから堕ちるのであり、生きているか堕ちるだけだ。
   だが人間は永遠に堕ちぬくことはできないであろう。
   なぜなら人間の心は苦難に対して鋼鉄の如くでは有り得ない。
   人間は可憐であり脆弱であり、それ故愚かなものであるが、堕ちぬく
   ためには弱すぎる。
   人間は結局処女を刺殺せずにはいられず、武士道をあみださずには
   いられず、天皇を担ぎださずにはいられなくなるのだろう。
   だが他人の処女でなしに自分自身の処女を刺殺し、自分自身の武士
   道、自分自身の天皇をあみだすためには、人は正しく堕ちる道を堕ち
   きることが必要なのだ。
   そして人の如くに日本もまた堕ちることが必要であろう。
   
   堕ちる道を堕ちきることによって、自分自身を発見し、救わなければな
   らない。 
   政治による救いなどは上皮だけの愚にもつかない物である。


          意味深長ですなあ・・・。

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May 27, 2008

「そば打ち道場開催」

080525sobauti2


 山行きが中止になった日曜日、それじゃあ「そば打ち道場」でも開催するかと
いうことで、急遽山行きの連中に集合をかけた。

 そば打ち道具・材料は全部あるし、名人の域に達しているので教えてあげよう
と”ほら”を吹いた。
 ネギとワサビだけ用意してくれればいいと伝えた。

実は、今年の初めごろ、友人のところで名人を呼んで「そば打ち道場」の体験を
したのである。
 そのとき、「これはおもしろい!」と感動し、ネットで早速道具を買った。
ついでに、もろもろのそばに関する本を読み、「手打ちそばの作り方」のDVDも
手に入れ、繰り返し観た。

 観るだけでは上達するわけもなく経験不足は必至である。
後は実践あるのみと、体験を積むために、”ほら”を吹くことになったのである。

 周りのものに、「あんた恥かいたらどうするの?」「心臓強いなあ!」と忠告さ
れ、段々自信をなくし、胸がドキドキしてきた。
 
 わりと、”かずぼう”としては、こういうことが多い。
まわりに言いふらし、自分を追い込んで、必死に、にわか勉強をする。
 実際のそば打ちは、道具を買ってから、2回しか実践していない。

 ドキドキで望んだ「そば打ち道場」実践であったが、結構うまくごまかせた。
しまいには、「いい経験だよ!やってごらん!」と先生気取りで2回目のそば打
ちを勧めた。
 果ては、「ちゃう、ちゃう!そこはこうするんだよ!先生の言うことをよく聞いて
!」と名人気取りである。

 ちょっと調子に乗りすぎた感もあったが、結構上手にでき、おいしくそばもいた
だけたのである。

まあ、そばは、”ひきたて、打ちたて、ゆでたて”が一番おいしいわけであるので
手づくりはうまくないはずはない。
 正直な話、手順や延ばしで間違っていた部分もいくつかあって、もう一度DVD
で復習をしなおそうと、割に真面目な”かずぼう”でした。

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May 22, 2008

ジーン・アウル作「ケーブ・ベアの一族」

Cavebear


 最近経済は、低迷の一途をたどっている。
年金や退職金が出ても少ないし目減りはするし、現在はみな長生きだから
老後が長く、お金が足りるかどうか心配である。
 
 おりもおり、勝間和代著「お金は銀行に預けるな」~金融リテラシーの基
本と実践~という新書を読んだ。
 著者は、当時最年少19才で会計士補の資格を取ったという才媛で、経
済評論家、公認会計士だという。
現在40才くらいの美形で、会社に健康のために自転車で通うというスー
パーウーマンである。
 なかなかいい本で、いろいろと参考になったのである。

 彼女は、「効率が10倍アップする新・知的生産術」という本も出していて
その中で、英語ののTOEICテストのスコアを、新卒時の420点から3年間
で900点に向上したとある。

 かずぼうは、ここ8年くらい毎年TOEICを受けている。
最近は、昔の”オリンピック精神”みたいに、点数がアップせず、”参加する
ことに意義がある”状態になっている。

 彼女に言わせると、ヒアリングはオーディオブックで学習したという。
オーディオブックとは、アメリカのベストセラーをCD化したもので、アメリカは
車社会で、自動車に乗る時間が長く、そのときの時間を有効に使うために
朗読されたCDで本を読むのだという。
 そのCDブックで、「ケーブ・ベアの一族」というのが彼女のお気に入りだ
そうである。
(僕の通っている英会話学校のエリカ先生は、中学校のときに愛読したという)

 それにあやかろうというわけで、アマゾンでそのCDブックを買った。
早速聞いてみると、ちょっと、ちょっと・・・歯が立たない。sad
 
 それでは、先ず何の話か知ろうと、図書館で邦訳を借りてきた。
これが、すごくおもしろい!
 今から3500年前の氷河期の終わりごろ、大地震で両親を失った5才の
クロマニオン人の少女”エイラ”が、ケープ・ベア(洞窟熊)を守護神とするネ
アンデルタール人の一族に拾われる。
 その後の数奇な運命に翻弄される彼女の愛とロマンと冒険のストーリー
である。
 その彼女が、勝間和代じゃないけれど、本当に強い!自立している。
 考古学的にもおもしろいし、自給自足生活も興味津々でたまらない。
一気に、ハードカバー2冊を読んでしまった。

 映画にもなったようで、今この話のDVDをアメリカから送ってくるのを待っ
ている次第である。

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May 19, 2008

「由良ヶ岳・遊歩道」

Yuragatake


 昨日の日曜日、あまりに天気のいい休日、無駄に過ごすのは、もったいない
とばかりに、友人を誘って、近くの由良ヶ岳に登った。

 この山は「丹後富士」と呼ばれコニーデ型のきれいな円錐形をした山である。
在所では、建部山が「丹後富士」と呼ばれることもあるが、一般的に言えば、
「由良ヶ岳」がそう呼ばれるようである。

 頂上は、二つあり、西峰が640m、東峰が585mである。
この頂上が二つあるというのは、青葉山がそうであるように、もともと火山活動
が活発で、噴出した溶岩が互いに積み重なって裾野の広い円錐形になるのだ
が、長い年月にわたり、頂上が侵食されて、その結果二つの峰ができたと勝手
に想像するが、本当かどうかは定かでない。

 この由良ヶ岳は、僕にとっては4回目である。
昔は、宮津の方からの登山道で、東峰まで2時間弱の道のりだが、平成19年
に舞鶴の漆原のほうからの遊歩道が整備された。
 この登山道は、中腹までが自動車で登れて、そこからは西峰まで40分、東峰
間では80分の道のりである。
 このくらいなら、実質2~3時間の暇があれば、トータルで半日あれば十分に、
山登りが満喫できるのである。

 そう言っても、初めの登りは、体が慣れていないのできつい。
30分も歩を進めると、次第に体が「山登りするぞ!」のスイッチが入る。
 整備された山道を先ず東峰に向かう。
時折、タニウツギのピンク色の花々が目を和ませる。
 突然、山慣れた風の年配の男性の赤いリュックのカウベルがチリン、チリンと
響く。
 熊よけの鈴である。
先ず熊は出ないとは思うが、柿食いに町に降りてくることもあるので注意に越し
たことはない。

 この方とは、東峰の頂上でまた出会って、”山談議”に花を咲かせた。
かなりの”山好き”で、会社勤め時代から、暇があると単独でもカメラ持参で山
登り三昧だったようだ。

 達人 「今は遠くがかすんでいますが、雨上がりの快晴時はすっきり遠くまで
      見渡せます。絶好の景色ですよ!遠くは能登半島が見えることがあり
       ます」


 かずぼう 「中国大陸は見えますか?」 

 達人 「それは無理でしょう!」(おかしな奴だな・・・常識ないのかな?)

 かずぼう (愚問でした・・・反省!)

 達人 「これからならね。福井県今庄近くの”夜叉ヶ池山がいいですよ!
      山頂近くの池もそこにしかいないゲンゴロウがいたり、サンショウウオも
      いて神秘的だし、黄色のユリのようなニッコウキスゲのお花畑がすばら
      しい!」

 友人 「夜叉ヶ池と言えば、泉鏡花の戯曲のテーマになった池ですよね!」


 かずぼう (ムムム、物知りな奴め・・・)


 といったわけで、次の山登りは、「夜叉ヶ池山」に決定したのでありました。

6月ごろですが、暇が取れるかな?
 いや、予定に先にいれちゃおうっと。。。      
 

 

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May 12, 2008

「夜久野・大町藤公園」

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 先週の土曜日、小雨降る肌寒い天候だったが、夜久野にある大町藤公園
に行った。
 初めは天気が悪いので行くことを躊躇したが、翌日も雨との予報で、今週
末をのがすと、行く日がないので勇気を出して行った。
 実は、この藤公園は、山陰随一と名高い藤公園で、去年は多くの人でにぎ
わっていた。
 去年の人ごみには閉口した経験がある。
平成8年に、いわゆる「町おこし」だと思うが、150本の藤の苗木を植え平成 
11年には開園した。
 長いのは1m45cmにもなる藤の花房は目を見張らせる。
人ごみは苦手のかずぼうは、この肌寒い雨の日、人出の少ないことを予想し
楽しみにして出かけたのであった。
 ”ピッタシカンカン”で、ばらばらとしかいない見物客はゆっくりとカメラのシャ
ッターを切るなどして、ゆったりと花を観賞できたのである。
 むせるような藤の香りも官能的である。
鮎の塩焼きに缶ビールを飲み、去年と同じく現地産の漬物とカブトムシの幼虫
をみやげに買って揚々と岐路に着いた。

今週の木曜日には、この花々も刈り取られるようである。

 Oomatihuji

Oomatihuji

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May 05, 2008

「連休の登山」

One

      三十三間山の頂上を望むススキの草原

 昨日の日曜日、先輩と二人で山に登った。
5月の連休は、1日は山行きが恒例となっている。
 いつもどの山に登るのかが、悩みの種になっていた。

敦賀方面に用事で車を走らせる際に、国道27号線の三方五湖付近で、左側
に大きな看板がありいつも気になっていた。
 それは、「三十三間山登山口」の看板である。

調べてみると、滋賀県の最北西端と福井県の県境に立つ山で、高さが842.
3mあり、結構高い山である。
 「三十三間」という名の由来もおもしろい。
京都の三十三間堂の棟木に使う木を切り出したという言い伝えかららしい。

 登りが2時間あまりかかるので、普段体を鍛えていないので少々きついか
なとは思ったが、「えい、ままよ!」と気合でこの山に決めた。

 在所を午前8時に出発し、登り口には9時に着く。
コンビニで食料、飲み水を調達し、ゆっくりしたペースで登りはじめる。
 左側にせせらぎの音を聞きながら、薄暗い杉やヒノキのの木立の中の山
道を歩く。
 いい気持ちである。 森林浴というのだろう。フィトンチッドだったか、体に
感じるような気がする。

 最初の30分くらいが、やはりきつい。
やがて、ブナやミズナラの雑木林の中の急坂をひたすら登る。
 足元の薄紫の可憐なカタクリの花にふと和んだりしながら。

ようやく、頂上近くの広い草原に出る。
 秋にはススキやチシマザサがあたり一面に広がるという。
ここは、日本海から琵琶湖、さらに伊勢湾に抜ける冬の季節風の通り道に
当たるために、稜線に吹き上げる風は強烈で、稜線には、高い木々が育た
ないのだそうである。
 初夏の日差しは強いが、汗ばむ体には強風が心地よい。
360度の展望で、北に三方五湖を望み、西方には遠く青葉山が見える。
 南の方は、今津武奈ヶ岳から比良山系が眺望できる。

ここで昼食タイム。
 自然に囲まれて食べる弁当は文句なくうまい!

疲れているので、そこに見える頂上を「もういや!」という先輩を引っ張って
頂上を目指す。
 実際、最後の10分ばかりの登りは昼食後の休憩の後だけにつらい。

ようやく頂上に着く。
 一応、「三十三間山842m」の木切れを手にして記念撮影。
にっこりVサインで写真に納まる。

 帰りは、思ったより距離があり、笑うひざによろめく足をだましだまし、何
とか登山口にたどり着く。

「しんどかったあ!」でも「楽しかったあ!」

「何で山に登るんやろ?」・・・いつもこの疑問に付きまとわれる。
 いつもしんどい思いをして、後で筋肉痛や腰痛に悲鳴を上げるくせに・・・。

 「そこに山があるから」と哲学者ぶるわけにもいかず、わけがわからない。
要するに、非日常と自然に気軽に触れれるし、頂上での達成感なのか。

まあ、どうでもいいかあ・・・楽しくて、満足感が残れば・・・。

 

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