「徳」について

なつかしい昭和の食卓
前回、「徳」について考えたがよくわからなかったので、松原泰道さんに
伺った。
彼は明治40年生まれだから100才を超えていて、元龍源寺の住職で
たくさんの仏教に関する著書がある。
仏教の面から「徳」についてお聞きした。(本をひも解いただけであるが)
彼は、「徳」とは、「生まれながらにその人に具わっていると思われる、他
から敬愛される豊かな心」と定義する。
生まれつきでなくても後天的に身に具えることができるという注釈つきで
ある。
たとえば、リーダーの「徳」とは、宮大工の西岡常一さんの言葉をあげて
説明している。
「塔組みは、木組み。木組みは、木のくせ組み。木のくせ組は人組み。
人組みは、人の心組み。人の心組みは、棟梁(とうりょう)の工人への
思いやり。工人の非を責めず、己の"不徳"を思え!」
建築にあたり大切なのは、部下の大工を思いやる棟梁であるリーダー
の責任だという。
また、「徳」とは、こころを価値ある状態に置くことであり、少しでも世の中
のお役に立つよう、ひとりでも多くの人に喜んでもらえるようにという気持
ちの中に潜むものであるという。
そして、「徳」を具えるのは、「陰徳」を積むことでもあり、"目立たぬように
際立たぬように、さりげなく”を三原則とする。
また、「徳」を積むことは、心を耕してゆくことで、何事も粗末にせず大事に
生かすという気持ちで、自分の心を耕し、人の心も耕してゆくことによって
心が柔らかく価値ある状態になってくるのだそうである。
おかげさまで、かなり「徳」について理解が深まってきた。
後は実行あるのみか・・・。
それが一番厄介ではあるが。













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